胡錦涛副主席、野中広務氏らと会見

 中国共産党中央政治局常務委員・国家副主席の胡錦涛氏は414日午後、北京の人民大会堂で、「中日青年環境保護協力フォーラム」出席のため北京を訪れた野中広務元自民党幹事長、古賀誠前自民党幹事長、太田昭宏公明党幹事長代理、二階俊博保守党幹事長および小渕元首相の未亡人千鶴子さん、娘優子さんらと会見した。

 胡副主席は中国政府を代表して「中日青年環境保護協力フォーラム」の開催に祝意を表し、フォーラムに参加する日本各界の友人を歓迎した後、次のように述べた。中日国交正常化30周年にあたり、両国の青年と各界の友人が一堂に集まり、環境保護の重要課題を共に話し合い、両国青年の交流・協力を深めるのは、非常に有意義なことである。中日両国青年の環境保護協力は両国指導者の提唱で進められているもので、現代の努力で千秋に恩恵を与え、両国人民に幸せをもたらす事業である。

 胡副主席はさらに、次のように述べた。中日友好の未来は青年にかかっている。青年交流は両国関係の重要な一部分で、両国関係の長期的発展にかかわる大計である。中日青年環境保護協力の成功は、両国青年が交流・協力を深めるうえで有益な啓示を与えた。両国の若い世代が民間の友好の伝統を発揚し、歴史を鑑とし、未来に向かって、交流と協力を強め、開拓・進取の精神で、中日友好事業を代々伝えていくよう希望する。 胡副主席は、フォーラムの成功を祈ると述べた。

 野中氏らは胡錦涛氏の会見に感謝し、日中の友好関係の一層の発展に尽力したいと表明した。野中氏は、日本の朝野各界は日中関係を大いに重視し、中国の緑化事業にも強い関心を寄せており、今後もこれまで通り、両国青年組織の環境保護などの実務協力を支援したいと述べた。

 会見には周強・中国共産主義青年団中央書記処第1書記、周生賢国家林業局局長、阿南日本大使らが同席した。