読者の皆様へ

 中国の宇宙飛行事業は有人宇宙飛行試験を行っている。宇宙船「神舟」3号の成功裏の打ち上げと帰還は有人宇宙飛行にまたも経験を提供した。中国の有人宇宙船の打ち上げはそんなに遠い将来のことではないだろうと推測することができる。西側のメディアは宇宙船「神舟」3号の成功裏の打ち上げに対する論評は、中国の宇宙飛行事業の西側との差格に重点をおいている。その実は、中国人はこの点を隠そうとしない。しかし、西側は、中国がここまで進むのにかかった時間が西側諸国よりはるかに短いという重要な事実を見落としている。これは中国人が誇りとするところである。中国は急ピッチで差格を縮小し、有人宇宙飛行の夢を実現し、宇宙で人類のために自らの貢献をするでろう。

 本号は先日中国海南省の博鰲で開催された博鰲アジアフォーラムを報道した。その前に、私は国外のメディアから、同年次総会のサービスに問題があるため、参会者の不満を招いたことについて、同フォーラムの主催者に出された批判を多く目にした。確かに同年次総会のサービスは改善されるべきであるが、これは年次総会自体が収めた重大な成果を隠すことができない。今回の年次総会は、協力と対話がアジアの繁栄を実現する時代の要請であることを十分に認識し、わりに具体的な考えを提出した。これは必ずアジアに積極的な影響を及ぼすに違いない。

 本号に朱穆之氏の論文――『民主についてのいくつかの考え』が掲載されている。朱穆之氏は中国人民の人権と民主を勝ち取るために生涯奮闘し、いまは80の坂をとうに越しているが、依然として倦まずに人権と民主の研究に従事し、筆耕を続け、つねに読者に新しい収穫を与えている。本号に掲載された論文は中国歴史の論証から始まり、朱氏自身の経験と結びつけており、それを読むと親しみを感じ、言葉が簡単で要領を得て、読む人に深く考えさせるため、とくに読者の皆様に推薦したい。