国の十大科学技術プロジェクトを実施開始

 国家科学部は昨年1126日、第105カ年計画期(20012005)に、国の各項の科学技術計画が全面的に始動し、そのうち863計画の最初の十大プロジェクトがすでに実施を開始し、科学技術難関突破計画の最初のプロジェクトのうち半分以上が実施を始めたと発表した。

 863計画は、国の中長期の発展と安全の戦略性、前衛性と関係あるハイテク問題を重点的に解決し、強みがあり、戦略面で必ず争うハイテク分野で飛躍的な発展を実現することを目指している。第105カ年計画期に、863計画は、情報、バイオテクノロジと現代農業、新素材、先進的製造法と自動化、エネルギーと資源環境など6つの分野で重大プロジェクトとテーマプロジェクトに基づいてそれぞれ実施し、150億元を投資し、そのうちの55%は重大プロジェクトの支持に用いるである。

 現在、超大規模集積回路、電動自動車、ソフト、高速リニアモーターカー、ゲノムとバイオテクノロジ・チップ、新薬と産業化開発など10件の重大なプロジェクトは入札を通じて請負機関を決定し、実施を始めた。最初のテーマプロジェクト説明会で、6000余件の申請課題を受け取り、そのうち1000余件が再審にパスした。

 50億元を投入した第105カ年計画期の国家科学技術難関突破計画は、国民経済建設と社会の持続可能な発展のさし差し迫った必要から、産業技術グレードアップの促進と社会公益的な重大科学技術問題の解決を主な難関突破の方向としている。難関突破計画は重大プロジェクト、重点プロジェクト、指導的プロジェクトからなっており、60%以上の経費を集中して重大プロジェクトを重点的に支持する。最初に情報安全と電子政務、金融情報化、主要農産物の精加工、ミルク業の重要なカギとなる技術の研究と産業化の集積とモデル、漢方薬の現代化、食品の安全、重要技術基準研究など29件の重大プロジェクトの計画を按配した。最初に始動した重大プロジェクトと重点プロジェクトのうち、80%以上は入札を通じて確定されたものである。現在、最初に始動されたプロジェクトの90%以上は専門化によるフィジビリティ・スタディ論証を完成しており、60%近くのプロジェクトが実施を始めた。そのほか、国の発展戦略、目標と結びつけて、第105カ年計画期の難関突破計画は西部開発とオリンピック科学技術の二つの専門行動をも手配している。