編集者の言葉

 新しい年が訪れるとともに、ビンラディン国際テロ勢力に対する戦争は最終段階に入るようであるものの、インドとパキスタン、イスラエルとパレスチナの情勢は日増しに緊張しつつあり、激しい衝突に緩和の兆しを見せていないため、平和を愛する全世界の人はこの情勢を懸念し、気をもんでいる。これらの衝突はどのように発生し、発展してきたのか。どうしたらそれを妥当して徹底的に解決することができるのか。本号は北京の6名の著名な国際問題専門家にそれぞれ自分の見方と意見を発表してもらった。専門家たちが物事を観察する角度はそれぞれ違い、結論も必ずしも同じではないが、いずれもインドとパキスタン、イスラエルとパレスチナが戦争を友好に変え、10数億の人が睦まじく付き合い、一日も早く安らかで幸せな生活ができるようにとの共通の願いを表している。これは本誌の願いをも代表しており、同様に13億の中国人民の共通の祈願でもあると私は確信している。

 また、本号には外資系企業に中国の株式市場を開放することについての3篇の記事が掲載されている。これらの記事を読んで、中国対外貿易経済合作部と中国証券監督管理委員会が最近発布した「上場公司への外国投資と関係のある問題に関する若干の意見」は、中国が資本市場の市場化と国際化に向かってまたも重要な一歩を踏み出したことを示しており、政府部門であろうと、証券管理部門であろうと、外資系企業の中国での上場に政策面で「青信号」を出し、外資系企業が中国の証券市場に進出する幕が徐々に開かれていることを十分に示していることがわかるであろう。証券業界の専門用語で言えば、これは中国と世界に対しても「好感」のニュースである。

編集長 林良旗