外交部スポークスマン、日本総領事館侵入
事件について談話発表

 外交部スポークスマンの孔泉氏は510日、北京で8日に起きた、身分不明者による瀋陽駐在日本総領事館侵入事件について談話を発表した。談話全文次の通り。

 158日に起きた、身分不明者による瀋陽駐在日本総領事館侵入事件について、中国側は真剣な調査、事実確認を行った。結果は以下のようなものだった。同日午後、5人の身分不明者が正門から日本の総領事館に強行突入しようとした。勤務にあたっていた中国の武装警察部隊の兵士がそれを阻止する措置を講じたが、2人が総領事館に侵入した。中国武装警察部隊の兵士は副領事の同意を得たうえで、領事館に入り2人を連行した。その後、総領事館の領事が中国側から状況を聞き、中国の公安要員が5人を連行することに同意し、武装警察部隊兵士に謝意を表した。

 2、中国側には「ウィーン領事条約」に基づき、必要な措置を講じて領事館の安全を保証する義務がある。5人は正常な手続きをとっておらず、身分も不明で、領事館への強行侵入は、領事館と領事館員の安全に危害を与える恐れがあった。中国武装警察部隊の上述の措置は純粋に責任感に基づくもので、条約の規定にもかなっている。中国側が無断で日本総領事館に入ったとの言い方は成り立たない。日本側は冷静にことを行い、中国側の行為を善意に理解すべきで、事態をエスカレートさせるべきではない。

 3、中国側は一貫して中日関係を重視し、両国間の偶発事件を冷静かつ慎重に処理している。19985月、日本の多数の警官が無断で駐日中国大使館本館に進入し、身分不明者を強行連行した。その時、中国側は上述の精神に照らして対処、処理した。