読者の皆様へ

 今期の中心テーマが伝える情報には非常に鼓舞されます。中国がこれまでコンピューターソフト生産の面で講じてきた様々な措置は、国内外の海賊版製造行為を厳しく取締まり、ソフト市場の健全な育成に対しても、その促進と保護の面で重要な役割を発揮してきました。まだ記憶に新しいところですが、国外、とくに西側諸国のメディアはかつて止めどなく中国国内の海賊版に関する批判を報道し、なかには海賊版の横行は政府の容認によるものだ批評するものもありました。これが事実にそぐわないのは明らかです。実際、海賊版が出現したその日から、政府は取締まりを開始しました。中央、地方のメディアは日ごろから海賊版印刷物や映像・音響製品を廃棄するよう報道しています。さらに重要なのは、政府が絶えず合法出版物と純正版ソフトを奨励・支持する政策を打ち出していることです。これにより合法出版物と純正版ソフトの市場は根本的に拡大され、海賊版市場をかなり締め出すことができ、海賊版はダメージを受ける結果になりました。政府の努力は実効を上げたと言うべきでしょう。これに対応して、西側世論の無責任な批判も減少せざるを得なくなりました。

 政府の関連機関はソフト生産で大国であるインドに追いつく考えを打ち出しています。これは中国が格差を認めて先進国を追い上げようとする勇気を示すもので、一方では、中印両国間で行う経済技術協力に“巨大な空間”と相互補完性のあることを映したものだと言えます。両国の経済界と政界は、状況を見て有利な方向へと導く姿勢をもって積極的に参与し推進していくべきでしょう。