東京で中日外務定期協議

 中国の王毅・外交部副部長、日本の高野紀元・外務審議官をそれぞれ団長とする両国の代表団は89日東京で、中日外務定期協議を開いた。

 双方は、国交正常化後の30年間に、両国関係が大きく発展したことを振り返り、経験を総括し、教訓をくみ取り、「歴史を鑑とし、未来に目を向ける」精神に沿って、両国間に存在する問題を適切に処理し、新しい世紀に中日友好関係の健全な発展をはかることで意見の一致をみた。双方は、中日国交正常化30周年記念事業に力を入れ、両国の優れた伝統を十分に生かし、全方位の友好協力を進めていきたいと表明した。

 王副部長は靖国神社参拝問題に対する中国の原則的立場を全面的に明らかにし、日本が中国人民の感情を傷つける事態を再び起こすようなことを避けるよう希望を表明した。日本側は、1つの中国の立場を堅持することを改めて表明するとともに、台湾問題に対する日本の立場が変わっていないことを明らかにし、「2つの中国」あるいは「11台」に反対し、「台湾独立」に参加することも支持することもしないと表明した。

 また双方は、両国関係のその他の問題や国際・地域情勢について幅広く意見を交換した。同日、川口順子外相が王副部長一行と会見した。