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省クラスのポストにつく若い幹部 中国共産党第16回全国代表大会の開催を迎えるため、6月中旬までに、全国の各省・自治区・直轄市の省クラス党委員会の交代選挙が終わり、新たに選ばれた省クラス党委員会の書記および指導グループのメンバーは高学歴、若年化などの特徴がある。 ──本誌記者 魯 皮 中国共産党第16回党大会の開催直前に、各省・自治区・直轄市の各クラスの党委員会の代表会議が次々と開かれ、省・部クラス高官の調整が頻繁に行なわれ、2001年9月10日にチベット自治区党委員会の指導グループが率先して交代選挙を完成し、2002年6月16日に浙江省党委員会の指導グループが最後に交代選挙を完成し、こうして全国の31省・自治区・直轄市の省クラス党委員会の指導グループの交代作業が全部完成した。 今回の省クラス指導グループの交代は、中国共産党の党内の政治生活の大きな出来事であり、指導グループの構造を最適化させる重要な措置であり、第16回党大会を迎えるための必要な準備でもある。 才能があり、頼りになる新人の選出
関係者が指摘しているように、幹部を考査する面で、「三つの代表」の要求にかなうかどうか、任期内に管轄するところを振興し、正気を発揚し、地元を豊かにするかどうかを見なければならない、つまり、適任の幹部は、政治的頭脳が明晰で、観念が堅く、学習を重視し、時代とともに進み、真理を求めて実際を重視し、虚名を図らず、原則を堅持し、正気を発揚するものでなければならない。 今回の省クラス指導グループの交代選挙で、各クラスの党委員会と組織部門は中央委員会の提出した「四化」の方針と才徳兼備の原則に厳格に照らして、政治的基準を首位に置き、「頼りになり、才能がある」幹部を選ぶように努めた。 「頼りになる」とは、高級幹部がまずマルクス主義に忠誠を尽くし、中国の特色をもつ社会主義の道を歩み、党と国を管理できる政治家になるように努めなければならないことである。党の各クラス指導者は確固たる理想と信念をもち、「三つの代表」をまじめに実践し、党の路線・方針・政策を全面的に、正しく貫徹し、党中央と高度な一致を保ち、政務に励み、廉潔を保ち、公正に物事を処理し、品行が正しい人でなければならない。
各地は今回の交代選挙で中央の要求と統一の配置に従って、政治的資質と教養程度が高く、組織能力と指導能力が強く、政治的業績が抜群で、大衆に評判される幹部を省クラス指導グループに選んだ。 多くの地方の党と政府の指導者が就任する時、その誓言の中で「頼りになり、才能がある」と述べた。雲南省党委員会の徐栄凱副書記は同省の省長に当選した後、誓言の中に「職責を果たし、発奮して仕事にはりきり、力を尽くして、使命をまっとうする」と約束した。 湖南省党委員会副書記、省長の張雲川氏は、「どんなポストについても、自分を普通の庶民と見なす。私もすべての人と同じように、わが省の省長が実務に励み、公正かつ廉潔で、大衆のためになる事を多くやり、できる限り大衆の要求を満たすよう望んでいる」と語った。 若年化
目下の統計によれば、地方の党と政府の指導者の年齢はさらに下がり、平均年齢は過去最低のものである。省党委員会書記の平均年齢は58.16歳、省長の平均年齢は55.25歳で、いずれも昨年より0.3歳下がった。大まかな統計によると、圧倒的多数の省クラス指導グループのメンバーの平均年齢は55歳以下で、そのうち、50歳以下のものは3分の1を超えている。すべての省クラス党委員会のメンバーに45歳以下の若い幹部が入っており、最も若い省クラス党委員会書記はわずか38歳である。 昨年と比べ、31の省・自治区・直轄市の62人の党委員会書記と行政責任者の60歳以上の人数が著しく減り、昨年は26人であったが、今年は21人に減った。そのうち、50歳以下の若い幹部が3人おり、つまり、福建省の習近平省長(48歳)、河南省の李克強省長(46歳)、青海省の趙楽際省長(44歳)であり、3人はともにその省の党委員会副書記でもある。 新しい世代の省クラス党委員会の中に、上海市党委員会の黄菊書記と山東省党委員会の呉官正書記が63歳であるのを除いて、他のものはいずれも62歳以下で、59歳以下のものは65%を占めている。そのうち、若いのは、江西省党委員会の孟建柱書記、浙江省党委員会の張徳江書記、陝西省党委員会の李建国書記、雲南省党委員会の白恩培書記がおり、孟建柱氏が54歳であるほか、後の3人はみな55歳である。福建省党委員会の宋徳福書記と河北省党委員会の王旭東書記らは56歳にならない。今年57歳の広東省党委員会の李長春書記は、遼寧省省長、河南省党委員会書記を歴任し、最も若い政治局委員である。 知識化 中国共産党中央委員会の幹部任用の基準によれば、省クラスの党と政府の指導グループのメンバーは大学本科以上の学歴または学士以上の学位がなければならないが、各地は独学と長期的な蓄積を通じて、確かに才能のある人も抜擢の視野に入り、学歴は強調するが、それだけ見るわけではない。 調べによると、交代後、省クラス党委員会の指導グループのメンバーはほとんど大学本科以上の学歴をもち、以前省クラス指導グループの中ではめったにいない博士、修士も多く現れ、博士や修士および院生の学歴をもつものが過半数を占める指導グループまでもある。 中国共産党中央組織部の最新資料によると、1981年から2001年末までに、高等専門学校以上の学歴を持つ中国の県(処)クラス以上の幹部の比率は16.4%から87.9%に上がり、しかもそのほとんどは共産党員である。省(部)クラス以上の幹部のその比率は89.2%を占めており、そのうち、修士や博士の学歴を持つものは18.4%を占めている。62人の省クラス幹部のうち、6人が院生の学歴、56人が本科以上の学歴をもち、合せて90.32%を占め、昨年の70.42%より12.9%増えた。 ここで言及に値するのは、省クラス指導者の中に、中国の有名な大学から卒業した人が数人いることである。例えば、薄熙来遼寧省省長、李克強河南省省長は北京大学を卒業した大学院生であった。山西省党委員会の田成平書記、山東省党委員会の呉官正書記、福建省の習近平省長、雲南省の徐栄凱省長の4人は清華大学を卒業したものである。 幹部の知識化、専門化は中国共産党が国の改革・開放と現代化建設をいっそう力強く指導するのに有利であると見られている。 構造が明らかに最適化 以前では、省クラス指導グループのメンバーは地元出身者が多かったが、近年来、幹部交流制度が強化された結果、今回の交代選挙によって選出された指導グループには、こうした現象がなくなった。
上海市の陳良宇市長、雲南省の徐栄凱省長、青海省党委員会の蘇栄書記、湖南省の張雲川省長らはいずれも省・直轄市で長期にわたって党と政府の副職を担任し、豊富な工作経験をもつ「地元化」の幹部である。 北京、上海、広東、山東の4省クラスの党委員会書記は中央政治局委員でもあるため、以上の四つの省・直轄市の党委員会の交代選挙が格別に注目された。現在、この4省・直轄市の党委員会書記が順調に再任し、彼らの政治業績が肯定されたほか、人事はできるだけ安定を図りたい意図も体現されている。 それと同時に、各地はまた女性幹部、少数民族幹部の選抜と任用を非常に重視し、各省クラス指導グループに女性幹部が当選し、多くの優秀な少数民族幹部も一部の省クラスの指導グループに入っている。 このほか、各クラス党委員会の規律検査委員会書記は同クラス党委員会副書記が兼任しなければならないという中国共産党中央の要求に応じて、今回の交代選挙後、各省クラス党委員会の規律検査委員会書記は全部省クラス党委員会副書記が兼任し、規律検査委員会書記の規格が上がったが、これはいっそう厳しく党を管理し、党風と廉潔政治建設活動の展開にプラスとなる。
附表1 新たに当選した省・直轄市・自治区党委員会書記名簿
注 以上は皆男性である。また、湖南省党委員会の楊正午書記がトゥチャ族であるのを除いて、皆漢族である。 附表2 最も若い省長のリスト
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