江沢民主席、細川元首相と会見

 江沢民国家主席は910日午後、北京の中南海・瀛台で日本の細川護煕元首相一行と会見した。

 江主席は中日国交正常化30周年に訪中した細川氏を歓迎し、「国交正常化から30年、両国政府と人民の共同の努力で、両国関係は大きく発展した。中日善隣友好協力関係は両国人民に大きな利益をもたらし、またアジア太平洋地域の緊張緩和、平和、安定、発展、繁栄に大きく貢献した」と述べた。

 また「細川先生は中国人民の古い友人であり、首相在任中も辞任後も、中日友好関係の発展に重要な貢献をした。われわれはこれを非常に称賛している」と述べた。

 江主席は「中日関係発展の問題では、われわれは一貫して『歴史を鑑とし、未来に目を向ける』ことを主張している。これは歴史発展の見地から、中日関係史の経験、教訓を深くくみ取り、両国関係の積極的要素を発揚し、両国関係を破壊、妨害する消極的要素を排除し、両国人民の根本的利益にかなった長期的善隣友好・平和協力関係を確立することである。中日国交正常化30周年を記念するため、われわれは今月下旬に日本から訪れる1万人の友好交流団を温かく迎える」と述べた。

 細川氏は江主席の会見に感謝し、歴史に正しく対処し、同時に前向きに、日中友好関係を発展させるべきであると考えると述べた。

 細川氏一行は中日国交正常化30周年を記念するため、中国人民外交学会の招きで訪中した。