内蒙古、温泉つきのアル山スキー場を開発

 「中国のスキーのナンバー・ワン」とたたえられ、半世紀も氷雪スポーツに従事してきた単兆鑑さんは内蒙古のアル山スキー場を考察した後、次のように語った。

 私は世界のほとんどのスキー場と中国国内のすべてのスキー場に行ったことがあるが、アル山スキー場の質がよく豊富なスキー資源は全国一であり、特にスキーと温泉の不思議な組合せは、世界でも他に例を見ないものであると言えよう。アル山の48カ所の温泉群は世界一であり、スキー場と市街地はスキーコースでつながっているから、スキーをはいたまま市内へ行って温泉を楽しむことができる。

 アル山は雪の質が良いことで有名であるばかりでなく、これにもまして積雪期間が長いことで世界によく知られており、毎年の国慶節の101日から来年のメーデーまでの7カ月間に氷雪に覆われた世界となる。

 内蒙古自治区興安盟アル山市は新興の観光保養都市で、国内一流の氷雪資源のあるリゾートと公認されている。3カ所の大型スキー場は市街地を東、西、南から囲み、都市がスキー場に、スキー場が都市に融け込む構造となっており、選手の訓練や競技にとってとても有利である。現在、西山野外スキー場の建設は非常に速いテンポで進められ、コースが一応出来上がっている。東山スキー場の最も主要な設備であるロープウエーは近いうちに着工する予定である。

 アル山はこのほか人工スキー場が10カ所あり、毎年市政府は氷上スポーツのインフラ建設に多額の資金を投じて、このスポーツを急速に発展させている。

 アル山では来たる10月に第1回内蒙古氷雪祭、11月に全国スキー競技大会が催され、また2年ないし3年かけて世界一の温泉スキー場につくり上げられる。