江沢民主席、ブッシュ米大統領と共同記者会見

 江沢民国家主席とブッシュ米大統領は1025日午後、ブッシュ大統領の個人牧場で記者会見し、中米両国の多角的協力関係を引き続き発展させていく考えを示した。

 この1年の中米関係と今後の展望について江沢民主席は「両国関係はこの1年、順調に発展した。共通の利益を拡大するとともに、相互信頼を強化し、3つのコミュニケの原則を順守していけば、中米関係は絶えず発展していく」との認識を示した。

 また「中国の国力増強は米国の脅威に対抗するためのものか」との記者の質問に対しては、「中国の主要任務と長期目標は、経済を発展させ、国民生活を豊かにさせることであり、中国は拡張政策と覇権主義を掲げることなく、世界の平和を心から望んでいる。中国が将来発展しても、他国の脅威になることはない」と述べ、世界や地域の平和維持に果たす中国の役割を強調した。

 またブッシュ大統領は両国関係について「米国と中国はテロとの戦いにおける同盟国だ。双方の経済関係は絶えず深まっている。米国と中国のような大国間に相違があるのは当然のことだが、双方は相互理解と相互尊重で相違を解決していくことで合意した」と述べた。

 台湾問題については、台湾の独立を支持しない考えを明確に示し、「一つの中国」の政策を堅持していく考えを改めて表明した。