中央経済工作会議、北京で開催

 中央経済工作会議が129日から10日にわたって、北京で開かれた。

 会議は「中国は来年、積極的な財政政策と安定した貨幣政策を実施し、国民経済を引き続き速やかにかつ健全にに発展させてゆかなければならない」という指針を定めている。

 会議の中で、中国共産党中央の胡錦涛総書記が現在の国内外の情勢、及び来年の経済活動への全体的な要求や主な任務について、演説を発表した。

 一方、国務院の朱鎔基首相は来年の経済活動について、全面的な配置を公布した。

 会議は「中国経済は全体としてその発展趨勢が良好である。国民経済は引き続き速やかな発展の勢いをみせており、今年の経済と社会の発展は、その主な目標を達成することができる。GDP・国内総生産は10兆人民元を超える見込みだ。世界経済の成長が緩慢な情況の下で、このような成績を収めるのは容易なことではない」としている。

 また会議は「来年は中国共産党第16回全国代表大会の精神を徹底的に実現する初めての年で、その一年の経済活動を順調に推し進めることには、大きな意義がある」とした上で、「来年は、国内需要の拡大を堅持し、積極的な財政政策と安定した貨幣政策を引き続き実施していかなれけばならない。その一方、改革を一層深化させ、対外開放のレベルを高め、経済メカニズムの戦略的調整を速め、農業と農村経済を積極的に発展させ、新たな工業化の進展を促すことで、国民経済を引き続き速やかに健全に発展させなければならない。また、就業と再就業作業を適切に実施し、社会保障メカニズムを完備させ、住民の生活水準を高めることで、社会の安定を維持していく」とこのように強調している。