読者の皆様へ

 本号は主にブッシュ大統領訪中の内容を掲載する。異なる研究機構の学者たちは中米関係の歴史、現状、発展の見通しを分析したが、問題を研究する角度と問題に対する見方に差異があるのは当然である。それにしても、共通点が一つある、それはつまり、良好な願望から、より安定した、建設的な基礎の上に中米関係が打ち立てられ、中米両国の指導者が新世紀という高所に立って遠くまで見きわめ、ともに世界の平和と発展を促すよう希望することである。中米両国の間に確かに相違が存在しているが、両国の共通の戦略的利益と比べて、後者はより重要かつさし迫っている。このため、中国政府と中国人民はいつも中米関係の全局に気を配り、矛盾、衝突、危機を緩和し、中米関係を良性発展の軌道の上に保つようにすることができたのである。もちろん、われわれはアメリカの政治家も戦略的高所から中米関係を観察、処理するよう望んでいる。これは中米関係の安定した発展を保つ基本的前提だからである。ブッシュ大統領の訪中が実質的な成果をあげて、両国関係の継続発展を促すことができるかどうかは、かなりの程度においてこの前提によって決定付けられる。

 台湾は中国の固有領土であり、台湾問題の解決は中国の内政である。周知の原因により、台湾問題は中米両国関係に存在する困難な問題である。この問題を解決するには、中国の主権と中国人民の民族感情を尊重する必要があり、同時に政治家たちの戦略的見識とより多くの政治的智恵も必要である。中国の故周恩来総理、アメリカのキッシンジャー元国務長官が中米上海コミュニケを起草した時、「海峡両岸の中国人」のような政治的智恵にあふれた表現を使ったが、これは今でも人々を賛嘆させ、明るく輝いている。時代が前進し、後のものが前のものを推して進めており、当今の世界の政治家たちも歴史に自らの貢献をすることができるものと信じる。

                                         編集長 林良旗

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