外交部、平島女史誘拐事件、イラク問題などについて記者会見

  章啓月外交部スポークスマンは、123日の記者会見で、朝鮮から不法入国した平島筆子女史の誘拐事件について、「この事件は重大な拉致事件であり、中国の法律にひどく違反し、中国の治安を乱していることから、この事件を厳しく処理する」との中国政府の姿勢を表明した。

  その際、章啓月スポークスマンは、不法入国した平島女史の身元についてはいま確認中であるとしたあと、「この事件の容疑者は第三国を身代金要求の対象にしており、その性質は非常に悪質なもので、いまのところ関係部門は引き続き調査をおこなっている」と述べた。

  また章啓月スポークスマンは、同じ記者会見の席上、関係諸国によるイラク問題解決に関する会議召集の決定を高く評価し、中東問題の解決に積極的に参与していくとの中国政府の立場を示した。

  章啓月スポークスマンは、その中で、国連の枠組み内での外交的かつ政治的手段によるイラク問題の解決という中国政府の一貫した主張を改めて表明した。

  章啓月スポークスマンは更に、関係各方面は、米朝間の対話回復を推進して、今の朝鮮半島の緊張情勢を緩和すべきであり、問題を一層複雑化させるべきではないとの中国側の主張を強調した。

  章啓月スポークスマンは、その際、「朝鮮の核開発問題での中国側の基本的立場は、朝鮮半島の平和と安定を守り、その非核化を実現し、対話を通じて今の緊張した情勢を緩和すべきだというものである」と述べた。