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一般庶民が見る朱鎔基首相
―――朱鎔基氏は今年の全国人民代表大会で、首相として最後の政府活動報告を行う。この数年来、朱鎔基首相は傑出した政治業績で人々から幅広い称賛を受け、またその独特な個人的魅力が一般庶民に強い印象を残した。
羅中雲
大多数の庶民にとって忘れがたいのが、1998年に首相に選出された後に行った記者会見での肺腑の言葉だ。「前方に地雷があっても、万丈の深淵があっても、勇敢に前に突き進む」。テレビでの記者会見の模様を今も覚えているすでに退職した双秀琴さんは「その時から私は、朱鎔基氏は仕事ができ、庶民のことを考えてくれる人だと信じるようになりました。朱鎔基氏はこの数年、社会保障制度の確立や最低生活保障など、私たちのために多くの実際的な仕事をこなし、数々の実際的な問題を解決してくれて、生活の困難な人々にとって大きな支援となりました」と話す。 経済に強い頭脳の持ち主ということに関しては、一部の人は心底絶賛している。就任した当初、香港のメディアは「西側の市場経済を理解する傑出した経済学者」とか、「個性が鮮明で、頭脳があり、独創性があり、中国経済の発展方向に大きな影響を持つ」と評価した。北京市経済貿易委員会の李強氏も朱鎔基氏の才能に敬服する1人で、「専門性を持った政府の指導者であり、業界をよく理解し、物事に取りかかれば、筋道を立てて行い、対処性が強い。彼をリーダーとする今期の政府の業績は傑出したものだと言っていいでしょう。声高には叫ばず、実務的だ。政府の経済政策については正確な評論はできませんが、この数年来、国全体の経済力が絶えず増強され、人民の生活レベルが絶えず向上していることから見れば、彼はこの方面の専門に違いないし、経済管理で豊かな経験がありました。これが我々の将来の政府管理者が向かう発展方向だと信じている」と強調する。
李治平氏の目に映る朱鎔基氏は、能力があり、話すことがうまく、実際的なことができる人だ。「当時、大学院生に重慶の時計会社から来た学生がいたのですが、規定では職場は給料を支払わなければいけないのですが、全く仕事をしていないことを理由に職場はh支給しませんでした。困った彼はそこで、朱鎔基氏に手紙を出したのです――ただ、あなたにこのことを話したいだけで、手助けは望んでいません。あなたは北京にいて、きっと解決できないからです。だが後に、朱鎔基氏は本当に重慶の関係者を探し出して協議し、この問題を解決してくれたのです」。 『電脳商報』の編集に携わる張小永氏の朱鎔基氏に対する最も強い印象は、厳しさだ。張氏は「彼の眉毛はあたかも2本の剣のようで、怒らなくても威厳があり、果敢な人であることが人目でわかる。物事をやる気概は非凡で、例えば汚職の取り締まりや機構改革、国有企業改革などの厳格迅速さがそれをよく物語っています。今後の政府指導者にとってモデルになる」と強調した。
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