胡錦涛国家主席、ロシアのプーチン大統領およびフランスの
シラク大統領と電話会談

 胡錦涛国家主席は18日、ロシアのプーチン大統領の電話を受け取ったが、プーチン大統領は胡錦涛氏の国家主席当選に対して、熱烈な祝賀の意を表した上で、ロシアは中国と共に、両国の善隣友好協力関係と戦略的パートナー関係を推し進めていきたいとの姿勢を示した。

 胡錦涛主席はプーチン大統領の祝賀に感謝の意を示し、「中国の新政府は外交の面で中ロ関係を優先とし、両国の共同繁栄と共同発展の目標を実現させるため、依然として両国の戦略的なパートナー関係を推し進めていきたい」と述べた。

 また両国の指導者は両国関係やイラク問題の最新情勢について、意見を交わしたが、胡錦涛国家主席は「イラク問題は国連の枠組の中で解決すべきだ」との中国政府の一貫した立場を表明した。

 また、両指導者は「中ロ両国はイラク問題での立場は一致しており、双方は世界の平和を維持するため、対話と協力を強化していく」と一致して表明

した。

 胡錦涛国家主席は、18日また招きに応じて、フランスのシラク大統領と電話会談した。会談の中で、シラク大統領は胡錦涛氏が国家主席に当選されたことに祝賀の意を示すと共に、中国との協力を強化することはフランスの外交活動の重点であることを表明した。

 これに対し、胡錦涛国家主席は感謝の意を示した後、両国関係に対するシラク大統領の積極的な評価に賛同の意を表した。

 イラク問題について、シラク大統領は「フランスと中国などの国々が堅持する立場は国際社会の声を反映している。しかし、今情勢がますます深刻化している」と述べた。

 これに対し、胡錦涛国家主席は「国連の役割を発揮させ、安保理の団結と権威を擁護し、国連の枠組み内でイラク問題を平和的に解決することのみが、正しい方向だ。安保理の常任理事国として、中国とフランス両国は世界平和の維持のために引き続き努力していかなければならない」と強調した。