中国の専門家、イラク戦争に憂慮を示す

 イラク戦争勃発以来、中国の各分野の専門家はそれぞれ論評を発表し、「イラク戦争が人道的な災難を引き起こし、国際情勢と世界経済の回復にマイナスの影響を及ぼすことになる」と見ている。

 中国科学院の陳光偉研究員は「戦争によってイラクの社会、経済、自然資源の管理と保護体系などが麻痺状態になり、庶民の災難が更に深刻化し、更に、大規模な生態災害を引き起こされる可能がある」と述べた。

 また、中国国防大学の王宝付教授は「アメリカが主権国家に武力を行使することは戦後の国際秩序や国際安全システムそれに安全保障理事会の5つの理事国一致の原則に対する蔑視であり、アメリカの一極主義の悪性的発展である」と話した。

 専門家達は「アメリカのイラク攻撃は世界経済の回復にマイナスの影響を及ぼし、世界の石油市場に大きな不確定性をもたらした。もし、戦争が長く続くと、石油価格の安定を維持することは難しくなる」と見ている。