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国外の銀行、中国大陸部の家屋貸付市場に進出開始

唐元愷

香港東亜銀行（The Bank of East Asia）北京支店と永亨銀行（Wing Hang Bank）深セン支店は8月31日、SOHO中国有限公司と協力取り決めを結び、「建外SOHO」（Jianwai SOHO）プロジェクトに対し特殊な担保貸付政策を実行することを決定し、ユーザーはより優遇な利率で金額がもっと多く、返済期限がもっと長い貸付を申請することができる。

「建売マンション担保貸付」は銀行が信用貸資金で供与する自営的貸付である。中国大陸部でこの業務を取り扱う場合、マンションの利率（5年以上）は5.04％、貸付金額と返済周期は一般には8割20年間、オフィスビルと店舗は一般には6割10年間、利率は5.76％である。取り決めによると、東亜銀行と永亨銀行が建外SOHOマンションとオフィスビルに提供する担保貸付は8割30年間、利率は年間わずか2.5～3％である。店舗に提供する担保貸付は5～6割10年で、年利は3％である。以上の貸付はすべてドルである。聞くところによると、これは海外の銀行が北京の不動産市場に対し実行している優遇の政策である。

外貨管理政策の制限により、現在、この優遇貸付を享受できるユーザーは外国人と香港、澳門、台湾同胞、三資企業および海外で登録した外資企業であるが、中国の不動産業界で小さからぬ反響を呼んでいる。

「建外SOHO」は北京建国門外大街にあり、建設中の北京商務中心区 (CBD,Beijing Central Business District)に属し、建築面積は70万平方メートル（地下の建築面積は地下駐車場を含めて19万平方メートルで、地上の建築面積は51万平方メートル）を上回り、マンション18棟、オフィスビル2棟、SOHO小型オフィスビル4棟および多くの付属建物からなり、ほかに幼稚園、会議所などの付属施設がある。

今年10月末から来年5月にかけて、建外SOHOでは店舗3万平方メートル、オフィスビル9万平方メートル、マンション10万平方メートル、合わせて22万平方メートルが使用に引き渡される。

現在までに、建外SOHOを買ったユーザーのうち、70余人が外資銀行の担保貸付業務を申請し、契約ベースの金額は3750万ドルに近い。

商業銀行は信用貸資産の配置を調整する必要があるため、個人の担保貸付競争は非常に激しいものである。商業銀行から見れば、個人担保貸付は上質資産に属し、個人に対する貸付の安全性は工商企業に対する貸付よりはるかに高い。説明によると、東亜銀行の一年間の業務量は15億元に達したが、競争の状況によってユーザーの数と資金リスクというてんびんの上で上下に揺れ動いている。建外SOHOは東亜銀行の結んだ20件目の外国人向けの家屋購入担保貸付プロジェクトである。

現在、北京の高級マンションと別荘プロジェクトのうち、外国人の買った比率は10％足らずで、しかもほとんど東部と北部地区に集中している。専門家によると、一部の外資銀行が北京の不動産市場に目をつけたのは、これらの銀行がわりに早く中国市場に進出したからであるが、主な業務は三資企業の金融業務であり、この市場の空間はほとんど分割された。そのため、東亜銀行は不動産融資市場のようなその他の分野を開発、拡大するほかはない。この業務の転向も北京の不動産市場情勢に対する判断に基づいて行われたものである。

外資銀行が北京の不動産市場に対し次のように分析している。自分が居住する買手を主とし、高級と低級の住宅に対する需要はともに好況を呈している。北京に勤務する名前を知られたくない外国銀行のある人によると、銀行は抵当率をうまくコントロールしさえすれば、リスクを防ぐことができる。総体的に見て、北京の住宅価格の上がり方は他の都市と比べて遅いが、住宅に対する需要が全国的ひいては国際的であるため、需要を安定して支えている。関係筋が明らかにしたところによると、住宅の完工量と販売量が一致しているが、これは市場が基本的に良性のものであることを示している。これは外資銀行が北京の家屋貸付市場に進出した最も主な原因である。