外交部、チチハル事件について語る

章啓月外交部スポークスマンは10月19日、黒竜江省のチチハル市で起きた旧日本軍の遺棄化学兵器事件による死傷事件をめぐり日本政府が3億円の支払いを決定したことについて、次のように述べた。

8月4日に黒竜江省チチハル市で発生した旧日本軍による遺棄化学兵器事件で中国の罪のない市民が死傷し、現地の産業と生活の秩序に重大な影響を与えた。事件解決のため、中日両国の外交当局は何度も協議した。中国は日本に対し、責任を認めて損害を賠償するよう厳しく要求した。日本政府は、中国に3億円を支払い、事件で中国が被った損害を補償することを決定した。

今回の事件は、中国人民の生命の安全および国民感情を著しく傷つけ、いかなる額であろうと金銭で補償できるものではない。中国は、今回の事件が生み出した重大な結果および政治的影響を日本が十分に認識し、できるだけ早く約束を履行して同様の事件の再発を防ぐと同時に、旧日本軍が中国に遺棄した化学兵器の処理プロセスを加速するよう要求した。