伊藤忠商事、「東北振興」プロジェクトへの参入を表明

北京の空港リニア建設計画で積極的な姿勢を見せている伊藤忠商事が、中国東北地区の従来基地再開発計画「東北振興」に参画するため、10月26日に訪問団を黒竜江省ハルビン市に派遣することを明らかにした。

訪問団の参加者は同社の中心メンバーからなり、黒竜江省、吉林省、遼寧省の3省を視察し、参画可能なプロジェクトについて、各省の指導者と話し合う予定である。

訪問団団長を務める伊藤忠(中国)集団有限公司の佐々木聡吉総経理によると、同社の構想は次のようなものである、中国東北地区の豊富な資源の開発を主軸とし、大豆やトウモロコシの生産基地建設を通して同地の第1次産業を振興する。さらに、自動車生産など工業面でも、提携を通して再開発に力を注ぐ。このほか、東北各地に大型スーパーを建設して第3次産業を発展させ、2000を超える就業機会を創出する。

「東北振興」の最重点プロジェクトである国有企業再建については、同社は株式譲渡を通じて企業再編に参入する方針を明らかにした。