長江デルタの3省が高速道路ネットワーク連携を強化

先日、南京市で開かれた「第2回長江デルタ都市圏高速道路交通発展フォーラム」で、浙江省、上海市、江蘇省の各交通主管部門は、 高速道路ネットワーク構想に関する初期段階の研究結果を発表し、各部門で意見交換を行い、各省が連携して計画の基礎準備に取り組む方針を明らかにした。これによって、長江デルタ地域の3市を結ぶ高速道路ネットワーク構想が実現に向けて始動する。

長江デルタ地域の「3時間高速道路ネットワーク都市圏」構想は、上海市と江蘇省が7本の高速道路と5本の幹線道路を結ぶ予定で、さらに、江蘇省から浙江省に通じる道路も5本の高速道路、幹線道路に連結させるなどして、このトライアングルでともに経済効果を高め、「3時間都市圏」の構築を目指すものである。また、長江デルタ地域を中心に沿岸部に対してもハイレベルの道路網の構築に力を入れている。

2001年に編成された「浙江省道路水路交通建設計画」と比べて、今回の高速道路ネットワーク構築計画に新たに杭浦(浦東)、申嘉湖(杭州)など8カ所が加えられている。これら高速道路の全長は当初計画の2930キロから5000キロに延長し、上海を中心とする4大交通ネットワークの構築に期待がかけられている。

専門家は、区域道路の建設、交通運輸に関しては、交通料金管理、貨物運輸、政策、情報管理などを各省市が協力して行うことで、社会経済の発展に大きく貢献できると語った。