中国・ロシア・韓国天然ガスパイプライン、2005年着工

中国の石油天然ガスグループ公司、ロシアのルシア石油、韓国の天然ガス公社は11月14日、ロシアと中国・韓国を結ぶパイプライン建設計画をモスクワで発表した。同計画は、ロシア・イルクーツク州クイークチン・ガス田から、中国と韓国に天然ガスを輸送するパイプラインの建設プロジェクトである。これについて、3社共同のフィービリティー・スタディーはすでに終了し、各政府へのフィービリティー・スタディー結果の報告がすでに実施され、現在は政府の審査段階にある。中国、ロシア、韓国の各政府は2004年3月末までにプロジェクトの審査結果を発表する予定。早ければ2005年に着工し、2008年をめどに全区間で運用を開始する。

フィービリティー・スタディーの結果によると、この天然ガスパイプラインはロシア国内区間が1943キロ、中国国内区間が1427キロに達する。瀋陽からは、北京ルート(649キロ)と大連ルート(332キロ)に分かれる。大連から先は、黄海海底を通り、ソウル南方の京畿道・平沢市に(536キロ)つなぐ。

フィービリティー・スタディーのうち、クイークチン・ガス田の予想生産量、沿線の市場に関する調査によると、パイプラインをフル稼働させた場合の年間輸送能力は、340億立方メートルに達し、そのうちの200億立方メートルは中国の東北地区と渤海地区に、100億立方メートルは韓国に輸送される。