新型肺炎ワクチン開発、臨床試験へ

重症急性呼吸器症候群(SARS)のワクチン研究について、国家食品薬品監督管理局は11月22日、ワクチンが有効で副作用がないことが動物実験で確認されたことを明らかにした。

全国SARS予防治療指揮センター科学技術攻略チームが取り組んでいるワクチン研究は、臨床試験前の段階に進んだ。ワクチンの分量を変えながら行った動物への投与実験の結果、ウイルスの攻撃を完全に防ぎ、各器官の病理や機能に異常が見られず、ワクチンの有効性、安全性が確認された。

現段階では、1400回分以上のワクチンが調合済みで、2万回分以上が検査中であり、またワクチン品質基準の制定、品質検査も完了した。国は来月、ワクチンの臨床試験を認可し、北京、広州の2カ所でボランティアを募って臨床試験に入る予定である。