北京で第二回中日環境産業協力会議

 中国国家経済貿易委員会、財団法人日中経済協会共同主催の第二回中日環境産業協力会議が228日と3月1日に北京市郊外のリゾート地「怡生園国際会議センター」で開催された。

 28日午前の開幕式には、中国側からは謝旭人国家経貿委副主任、張悦中国建設部都市建設司副司長、?青国家経貿委資源節約・総合利用司副司長、閻暁峰経貿委外事司副司長らが出席した。日本側からは藤村宏幸財団法人、日中経済協会副会長・環境委員会委員長・株式会社荏原製作所会長、緒方日中経済協会理事長らが出席した。

 開幕式では、謝旭人経貿委副主任があいさつの言葉を述べた。

 日本側からは田辺靖雄日本国産業省産業技術環境局リサイクル推進課課長が平沼赳夫日本国経済産業大臣の祝辞を代読した。

 開幕のセレモニーのあと、藤村宏幸日中経済協会副会長が「循環型社会と環境産業育成の重要性と日中協会」というテーマで発言した。この発言は中国側の環境機器関係者から注目された。

 つづいて、?青氏が「中国における環境保護産業発展の第十次5カ年計画について」というテーマで発言した。

 そのあと、孫栄慶中国国家環境保護総局企画財務司処長が「中国における環境の発展のための第十次5カ年計画について」というテーマで発言した。

 日本側からは田辺靖雄氏が「日本における循環型社会構築に向けた取り組み(リサイクル推進体制の進展状況について)」という内容の発言をおこなった。

 つづいて、大寺憲正財団法人省エネルギーセンター常務理事が、日本における省エネ政策、制度、推進システムについて発言した。

 そのあと、陳伝宏中国科学技術部農村・社会発展司副司長が「第十次5カ年計画期における環境保護科学の重点分野について」というテーマで発言した。

 そのあと、陸軍国家機械局資源環境設備発展センター副主任が「中国における環境保護技術の開発と国産化について」というテーマで発言した。

 午後のセッションでは、張悦建設部都市建設司副司長が「第十次5カ年計画期における都市の環境保護施設の建設について」というテーマで発言した。

 つづいて王ト北京市環境保護局総合企画処処長が「2008年北京オリンピックの環境保護施設の建設についての企画」というテーマで発言した。

 中国側の企業の代表として、許国棟北京建工金源環境保護エンジニアリング有限公司総経理が「国外の環境保護技術および資本と中国のマーケットの結合」というテーマで発言し、郭宝林中国環境保護機械業種協会副会長が「近期における中国の環境保護機械市場の発展の動態分析」というテーマで発言した。

 そのあと、会場のレイアウトをシンポジウム式から自由討論の形に変え、まず田米智恵加之荏原製作所中国本部副本部長、田中徹石川島播磨重工業国際本部開発営業部部長、柿塚泰三菱重工業環境装置第二部課長代理らが「アンケート調査の結果から対中環境保護協力の現状と課題」というテーマで腹蔵なく発言した。

 討論においては、中国側も積極的に発言し、中日協力の可能性、方式などについて発言した。

 また、中日双方の環境設備業界情報の交流などについても発言があった。

 三月一日はまる一日を費やして、日本の主な業者のプレゼンテーションと中国側業者との交流がくりひろげられた。

(林国本)