政協第9期全国委員会第5回会議、北京で開幕  

 中国人民政治協商会議委員会第5回会議が33日午後、北京の人民大会堂で盛大に開幕した。政協は中国最大の愛国統一戦線組織で、今会議は中国の世界貿易機関(WTO)加盟後最初の全体会議であり、第16回共産党大会を前にした重要なものである。 午後3時、李瑞環全国委主席が開幕を宣した。党と国家の指導者、江沢民、李鵬、朱鎔基、胡錦涛、尉健行、李嵐清の各氏が出席し、祝意を表し、議長団席に着いた。

 政協は1949年に設立された愛国統一戦線組織で、中国共産党が指導する多党協力と政治協議の重要な機関であり、中国の政治生活の中で、社会主義民主を発揚する重要な形であり、幅広い代表性を有し、その主要な役割は政治協議、民主監督、政治参加であり、団結と民主が政協の2大テーマとなっている。毎年1回開く全国委全体会議は国是を協議する最も厳粛な場となっている。李瑞環主席は先に開かれた第9期全国委常務委員会第16回会議で、今会議を「生き生きとして活発で、また着実で秩序ある、民主、実効重視、団結、激励の会議」にするよう要求した。

 会期は13日までの10日半で、主な議事日程は、全国委常務委活動報告の聴取、審議、前回第4回会議以降の提案活動状況に関する報告の聴取、審議、第9期全国人民代表大会(全人代)第5回会議への列席、政府活動報告およびその他報告の聴取、討議、諸決議の審議、採択となっている。

 政協全国委員は2267人で、同日の会議には2082人が出席し、法定数に達した。

 葉選平副主席が常務委員会を代表して活動報告を行った。報告の中で「この1年間、政協全国委常務委員会は国の中心的活動について、団結、民主の2大テーマに力を入れ、政治協議、民主監督、政治参加の役割を確実に履行し、第4回会議で定めた諸任務を実行に移した」と述べた。

 葉副主席は、昨年の共産党創立80周年記念大会での江沢民総書記の演説と第15期共産党中央委員会第6回総会の精神を学び、貫徹し、第105カ年計画(20012005年)の実施に提言を行い、大衆の利益と社会の安定を守るため献策、提案し、社会状況と民意を深く反映させ、香港、マカオ、台湾、華僑同胞との団結、友好を強め、多くのレベルの対外友好交流活動を進め、経験を総括し、活動を推進する面で、政協の1年間の業績を振り返り、総括した。そして「常務委員会は諸活動を履行する中で、各党派、団体と各民族、各界の人々の積極的役割を発揮させた。広範な政協委員は規約で規定された権利と義務を真剣に果たし、委員の栄誉を大切にし、高い政治的責任感で、それぞれの持ち場で、政協組織の中で、仕事に励み、国の改革、発展、安定を促すため、然るべき貢献をした」と強調した。

 葉副主席は「今年は中国にとって歴史的に非常に重要な年である。新たな情勢と任務は政協の活動により高い要求を提起している。われわれは憂患意識、大局意識、責任意識を強め、政協の活動をより確実に、有効に推進し、人民の期待と付託に背かないようにしなければならない。新たな1年、常務委員会は政協に参加する各党派、団体、各民族、各界の人々を一層組織、動員し、共産党が指導する多党協力と政治協議制度を堅持、整備し、団結、民主の2大テーマにしっかり力を入れ、改革、発展、安定の大局に自覚して従い、寄与し、政治協議、民主監督、政治参加の役割を確実に果たさなければならない」と述べた。

 葉副主席は最後に「今会議は第9期全国委員会の最後の会議である。本年度は第9期全国委の5年の任期の最後の年である。われわれは職責を果たし、諸任務を達成しなければならない」と指摘し、全委員が江沢民総書記を中核とする党中央の周りに、より固く団結し、ケ小平理論の偉大な旗印を高く掲げ、「3つの代表」(先進的生産力発展の要請、先進的文化前進の方向、最も広範な人民の根本的利益を代表すること)の要求に従い、精神を奮い立たせ、着実に仕事に取り組み、刷新に努め、優れた業績で第16回共産党大会を迎え、社会主義近代化建設と祖国統一の大業を引き続き推進するため、新たな貢献をしようと呼びかけた。