外交部長、外交政策・国際情勢について記者会見

 唐家セン外交部長は3月6日、第9期全国人民代表大会(全人代)第5回会議が開いた記者会見の席で、中国の外交政策や国際情勢について記者の質問に答え、次のように語った。

 ◇日本の不審船撃沈と中国の排他的経済水域の権益

 昨年12月、日本海上保安庁の船が日本の近海で、国籍不明の船を追跡し、国籍不明船を中国の排他的経済水域に追い詰めた。双方は銃撃戦を展開し、国籍不明船は撃沈された。事件が起きてから、中国側は日本側に何度も申し入れを行い、日本側が中国の排他的経済水域内で軽率に武力を行使して国際不明船を撃沈したことに、強い不満の意を表した。

 排他的経済水域は、領海とは異なるが、沿海国は少なくとも排他的経済水域の海洋資源、海洋環境、海底の天然資源に対する主権にかかわる権益と管轄権をもっている。そのため、日本側は中国側の権益と関心を尊重すべきで、今後事態をエスカレートさせ、複雑化させる恐れのある行動をやめなければならない。この点を指摘しておきたい。

 中国側は法に基づいて自国の排他的経済水域の主権にかかわる権益と管轄権を守っていく。