親愛な読者の皆さん

 今号の中心議題は宗教である。記事の見出しが示しているように、「中国で宗教活動はとても正常に行われている」のである。実際には中国は宗教信仰の自由のある国である。これは絶対に空言ではない。一国に宗教信仰の自由があるかどうかを見る場合、一般には次の五つの方面から見ている。第一は法律による保障があるかどうかであり、第二は政策による保障があるかどうかであり、第三は十分な宗教活動場所があるかどうかであり、第四は宗教団体、宗教界の人びとと宗教を信仰する人びとが社会で平等な待遇と十分な尊重を得られるかどうかであり、第五は宗教界の国際交流が正常に繰り広げられているかどうかである。これらの問題は、今号の中心議題として掲載された記事で言及しており、ここで一一重複しないことにする。でも、ここで友人たちに話したいのは、メディアを読んて知ったおもしろい話である。中国の有名な俳優兼プロデューサーの張国立氏は、中国の台湾省ヘ行って業務交流を行った時、ある高僧と話をして非常に気が合い、そこで仏教に帰依することを決め、居士となった。その夫人で中国の有名な女優であるケ女史はそれを知ってからきわめて平静であり、彼女は張さんの母は敬虔な仏教徒であり、芸能界内に仏教を信仰する人も少なくなく、彼が受けた影響は小さくなく、仏教に入るのは遅いか早いかだけのことであると語った。ケ女史の平静は、中国人の宗教信仰に対する穏やかな心理状態を表している。中国には「見るほど確かなことはない」という言葉があり、中国でははたして宗教信仰の自由があるのかどうかを知りたければ、自ら中国に来て見てみれば、なにもかもはっきりすると思う。