中国、台湾のWHO「加盟」支持で米国を批判

 章啓月外交部スポークスマンは48日、記者の質問に答え、「中国は、台湾の世界保健機関(WHO)『加盟』を支持している米国の行為に断固として反対するもので、すでに米国に厳正な申し入れを行った」と語った。

 「米議会は先ごろ、台湾がWHOの『オブザーバー』になることを支持する法案を可決し、大統領が法案に署名したことについて、コメントしてもらいたい」との記者の求めに応じ、章報道官は次のように指摘した。

 WHOは主権国家しか加盟できない国連の専門機関であり、中国の一部である台湾は、WHOに加盟する資格をもっていない。

 中国の中央政府は従来から台湾同胞の健康と福祉に関心を寄せ、両岸の衛生分野の交流と協力を積極的に促進している。台湾同胞が衛生情報を入手するルートは開かれている。WHOに加盟しようとする台湾当局の真の目的は、世界に「2つの中国」あるいは「11台」をつくることにある。

 台湾のWHO「加盟」を支持している米国の行為は、米国が守ることを約束した1つの中国の政策と中米の3つのコミュニケに記された原則に背いており、中国の内政に対する干渉である。そのことに中国は断固として反対するもので、すでに米国に厳正な申し入れを行った。中米関係を損なわないようにするため、過ちを速やかに是正し、台湾当局の中国分裂活動に対する容認と支持をやめるよう中国は米国に求める。