親愛な読者の皆さん

 このほど中国の時事用語の中に、「弱い人びと」という言い方がわりに多く現れ始めた。これは中国の社会各界の人びとの社会の弱い人びとに対する重視と関心を顕示している。

 いかなる国と社会にも「弱い人びと」が存在していると言える。中国もその例外ではない。もちろん、これは相対的な概念である。1949年の中華人民共和国成立後、特に20世紀末に改革・開放政策が実施されてから、中国政府は全国的範囲内で「貧困脱却扶助難関突破計画」をスタートさせ、さまざまな形と有効な措置を取って貧困地区と貧困家庭を扶助している。長年の努力を経て、貧困現象はきわめて大きく緩和された。1978年から2000年までの間に、中国農村の衣食問題をまだ解決していない貧困人口は25000万人から3000万人に減り、農村人口に占める貧困人口の割合は30.7%から3%前後に下がった。「貧困脱却扶助難関突破計画」の確定した戦略的目標が基本的に実現した。これは確かにかなり大きな成果である。ここ数年、産業構造の調整により、一時帰休者が増え、それに老人、虚弱者、病人、身障者などの人びとを加えて、都市部の低所得の人びとの増加を加速させ、1000万人以上と見積もる人がいる。この改革に伴って現れた現象は、改革の中で回避できないのには、一定の必然性があるが、その存在がますます深刻になり、いきおい改革のいっそうの深化に影響を及ぼし、社会の安定に影響を及ぼす。そのため、農村と都市の弱い人びとの状況は中国の中央政府と地方各クラス政府の議事日程にのぼるとともに、社会各界の人びとの注意力を引きつけている。一部の扶助の計画と措置が続々と実施されている。問題を残らず解決するのには時間がかかるが、政府と社会はすでに問題の重大性、重要性、緊迫性を認識し、農村の貧困脱却扶助計画を成功裏に実施したように、都市と農村の弱い人びとを扶助する活動も必ずかなり速い進展をとげ、中国社会の長期にわたって安定する局面が必ず確保され、改革深化の目標も必ず実現すると予期できる。わたしはこれを深く信じている。読者の皆さんはこれをどう見るか。