1四半期、中国工業生産10.9%増

 中国経済は今年第1四半期、幸先よいスタートを切り、昨年、四半期ごとに低下していた生産の伸びが上昇に転じ、多くの業種で収益が前年同期を上回った。国家経済貿易委員会が416日明らかにした。

 統計によると、第1四半期の工業生産額(付加価値ベース)は前年同期比10.9%増、輸出品出荷額は13.7%増、工業製品販売率は96.51%に達した。ハイテクを中心とする電子と医薬品業は生産額が不変価格で計算して、それぞれ前年同期比31.1%増と18.7%増となった。原炭、原油の基礎エネルギー業はそれぞれ16.4%増と2.2%増。ヤ金、建材、非鉄金属の原材料は不変価格で計算して、それぞれ18.8%増、14.9%増、8.9%増となった。機械、軽工業、たばこ、繊維など主要加工業も安定した伸びをみせ、交通運輸の状況も良好だった。

 国家経済貿易委経済運営局の馬力強局長によると、第2四半期の工業経済はこうした状況を維持するとみられる。国際情勢に大きな変動がなければ、工業生産額は第1四半期の水準に近づくか若干上回り、多数の業種で利益水準が上昇し、工業全体の経済収益が第1四半期を上回るという。

 馬局長は次のように指摘した。現在、中国経済が予想よりよい状況にある中で、鋼材、セメント、ガラスなど一部業種は供給過剰が依然として突出している。多くの工業製品は価格が低迷し、石油化学は国際的原油価格下落の影響を受けて、利益が大幅に低下し、工業経済全体の経済収益を下げている。