読者の皆さんへ

 長年来、多くの外国友人は中国経済の持続的高速成長に羨望の意も表せば、理解できないとも感じている。昨年の「9.11」テロ事件の発生後、世界経済特にアメリカ経済に衰退現象が現れ、多くの人は中国政府の打ち出した2002年の経済成長率が7%を保持できるかどうかを心配したが、今年第一・4半期の状況から見て、中国の経済発展は全体として依然として安定成長というすばらしい勢いを保っている。中国の経済成長は神話のように見えるが、実際はそうではない。中国経済の発展と変化はその必然的な法則がある。まず、中国政府は貧しく立ち遅れた様相を一日も速く改め、現代化を実現したい中国の民衆の差し迫った必要と願望に順応して、改革・開放を加速し、四つの現代化を実現するという偉大な目標を打ち出した。そのため、広範な大衆の支持と参与を得た。次に、中国政府は中国の特殊な国情から出発して経済発展の戦略を制定し、資源、資金、労働力をわりに適当に配置し、それによって経済発展を良性循環に入らせ、安定成長の勢いを保たせることができる。「9.11」事件後の世界経済の衰退は同様に中国に不利な影響をもたらしており、中国が直面しなければならない厳しい試練が他の国に比べて少なくないことを否定できない。しかし、厳しい事実を前にして、中国政府は中国の実際に合致した経済発展構想を打ち出し、内需拡大を中国の経済発展の長期にわたる戦略方針とすることを堅持し、引き続き積極的な財政政策を実施し、穏健な通貨政策を実行することを明確に提出した。これらの方針と政策を実施した結果、中国経済は世界経済の普遍的衰退とは反対の道を歩むようになった。今号の中心議題として掲載した文章はこの状況を詳しく紹介しており、特に読者の皆さんに推薦する。皆さんは読後啓発されるところがあれば幸いである。