上海でSCO経済・貿易閣僚級会合 

 上海協力機構(SCO)第1回経済・貿易担当閣僚級会合が528日、上海で開かれた。経済・貿易担当閣僚級会合制度を確立し、毎年1回、各国で順番に開催することを決定した。会合は現段階のSCOの枠組みの下、地域経済協力を進めるうえでの第1の任務は貿易と投資の円滑化であると確認した。

 会合には石広生中国対外貿易経済合作部部長、ソハパロフ・ロシア経済通商次官、エセンバエフ・カザフスタン経済貿易相、モルドクロフ・キルギス第1財務次官、ボルトフ・タジキスタン第1経済・通商次官、ガニエフ・ウズベキスタン対外経済関係相が出席した。会合後、「SCO加盟国政府の地域経済協力の基本的目標と方向および貿易・投資円滑化プロセス始動に関する覚書についての議定書」と「第1回SCO経済・貿易担当閣僚級会合共同声明」が調印された。

 石広生氏は会合後、「今回の会合はSCO首脳会議の精神に基づき、昨年9月の加盟6カ国首相のアルマトイ会合での共通認識を実行に移し、近く開かれるSCO首脳会議に向けた経済・貿易面の準備の実際的ステップとなった。各国の出席者はともに関心を寄せる地域経済協力問題と経済・貿易担当閣僚級会合制度について深く掘り下げて意見を交換し、幅広い共通認識に達した」と述べた。

 会合では経済・貿易担当閣僚級会合制度の正式始動、貿易・投資円滑化プロセス交渉の始動、フォローアップ諸活動の取り組み、各国高官会議による具体的実施について合意した。

 また次のように決定した。専門作業グループを設置し、地域の経済協力について総合的に研究し、貿易・投資の円滑化交渉のため科学的かつ確実に実行可能な措置を提案し、またこれを基礎として、各国間の長期的経済・貿易協力を研究し、文書を策定する。各国が法律・法規・情報交換作業グループを設置し、各国との貿易・投資に関する法律・法規について意見を交換する。

 今回調印された「共同声明」によると、各国は6カ国首相が調印した「覚書」で定められた地域経済協力を発展させる基本的目標と任務を実現するため努力する。来年下半期、定例会合を開く。具体的期日と場所は作業手続きに従って決める。

 石広生氏は「SCO加盟国は人口が多く、国土が広く、資源が豊富で、各国は経済面の相互補完性が強く、協力の潜在力は大きい。各国はSCO内の経済連携を強化する強い願いがあり、経済協力を進める良い条件がある。今会合後、各国はフォローアップ行動を強め、今会合の精神を具体的に実行に移す。各国の共同の努力で、6カ国の経済・貿易協力は一層拡大し、最終的に地域各国人民に幸福をもたらすだろう」と述べた。