まれに見る古人類の活動遺跡を発現

 中国考古関係者がここ2年、山西省吉県柿子灘遺跡の現場を整理し、発掘を通じて、まれに見る古人類の活動遺跡を発見し、石製品、動物化石および精美につくられた貝のような穴をあげた装飾品が2000余点出土した。

 吉県柿子灘遺跡は黄河支流の清水河下流に位置し、そこは黄土高原東部の端である。2年前、山西省の考古関係者がここで25カ所の古石器と動物化石の地点を発見し、そのうちの20カ所に対し定量階段式の発掘を行い、遺跡内の石器文化の分布範囲、分布密度、地質成因と遺跡の埋蔵性質を基本的にはっきりさせ、わりに完全なかがり火遺跡といまから1万ないし2万年前の3つの段面の古人類活動遺跡を発見し、4カ所の火を使った遺跡と石器を修繕した仕事場を整理した。

 この考古発掘整理は山西省考古研究所、山西大学文博学院などの考古の専従者が行ったものである。この考古課題の指導者を務めた山西省考古研究所の石金鳴長所の話では、吉県柿子灘遺跡は1万ないし2万年前の現存面積が最も大きく、堆積が最も厚く、内包が最も豊富な原地に埋蔵遺跡である。そこから出土した石製品の組み合わせの特徴は旧石器時代末期に黄土高原と黄河中流に広く分布していた1種の独特な地域文化を代表している。この考古発現は非常に重要な学術的意義を持っている。