不審船引き揚げを中国が承認 漁業補償は継続協議

 劉建超・外交部スポークスマンは618日の記者会見で、日本側の東海(東中国海)の不審船引き揚げにについて、記者の質問に答えた。

  ――中国側は日本の不審船引き揚げを承認したのか。

 6月初めに日本側が不審船引き揚げの要望を伝えてきて以降、日中双方で交渉を重ねた。この結果、日本側は、国連海洋法条約に基づき、排他的経済水域(EEZ)内の主権と管轄権を中国が持つことを認め、法に従って必要な手続きを終えるとともに、中国側が関心を持つ一連の問題について説明、解釈、承諾した。これにより、中国側は中華人民共和国海上交通安全法と中華人民共和国海洋環境保護法、その他関連法規により、日本側の不審船引き揚げ承認を決定した。国際法と国内関連法規により、中国側は日本側の引き揚げ作業を管理・監督する。この他、日本側が承諾したのは次の通り。

 (1)作業海域での中国側取り締まり船による管理・監督に協力する。

 (2)引き揚げ作業による環境汚染を防ぐための必要な措置を講じる。

 (3)作業の進展状況と調査結果を中国側に報告する。

 (4)作業終了後、日本側船舶は直ちに同海域を離れ、現場海域を原状回復する。

 日本の巡視船が現場海域で警戒を続けていることに伴う漁業補償問題については、日本側は真剣に検討し、誠意をもって対応することを承諾した。