中国、BIE総会で万博招致プレゼンテーション

 呉儀・国務委員を団長とする中国政府代表団は72日、パリの博覧会国際事務局(BIE)第131回総会に出席し、2010年万博の上海招致のプレゼンテーションを行った。

 呉儀氏がはじめに、江沢民国家主席と朱鎔基総理の委託を受け、中国政府は2010年万博の上海招致を断固として支持すると改めて表明した。また「今後数十年、中国経済、社会はこの20年余りの世界が注目する発展の勢いを維持する。大きなビジネスチャンスは万博の交流と協力に非常に適したもので、すべての参加者が利益を得て、共に勝利し、共に繁栄するだろう」と、次のように述べた。

 公民の幅広い支持と参加が万博成功の重要な条件である。13億中国人民は上海での万博開催を強く希望している。上海万博に対する公民の支持率は世界最高となるだろう。最大の発展途上国、中国が万博を開くこと自体、万博事業に対する傑出した貢献であり、BIEが一貫して提唱している普遍性の原則を一層体現することができる。上海は万博を成功させる十分な準備をしている。

 唐家セン外交部長はプレゼンテーションの中で、「現在の中国はすでに世界の中国となっている。全方位、多レベル、広範囲の開放の新たな枠組みを形成し、また平等互恵を踏まえ、すべての国との政治、経済、文化など各分野の友好協力関係に努力している。われわれは世界各国と共に協力空間を切り開き、共に輝き、発展することに期待している」と、次のように厳かに約束した。

 1、中国政府は財政面で上海万博を十分支援する。2、万博参加をより普遍性のあるものにするため、中国は広範な発展途上国の参加に向け、総額1億ドルの特別基金を設ける。3、中国は博覧会国際条約の関係規定を厳格に実行し、すべての参加国・地域の人員と物資に対して必要な礼遇と便宜を与える。

 陳良宇上海市長は上海万博のテーマ、計画および開催の優位性を説明した。テーマは「都市、生活をより素晴らしいものに」で、上海を素晴らしい近代的大都市にすると表明し、「発展を続ける上海は、これまでのどの時期より世界の都市に学ぶことを一層強く希望している。上海万博が成功すれば、上海および周辺地区の経済発展を促し、中国をより深く世界に融合させることになる」と強調した。