中日書道家作品交流展

――中日国交正常化30周年記念

 今年は中日国交正常化30周年を迎えた。これをきっかけに、両国友好往来の歴史を顧み、「書」文化を両国民の理解と交流の絆にしろうと、毎日新聞社、()毎日書道会、日本中国文化交流協会と中国書法家協会は78日から14日まで、東京銀座画廊・美術館で、「中日書道家作品交流展」を共催する。

 日本と中国を代表する書家、それぞれ50名が、「新世紀の書芸術の創造を目指し、視点の異なる作品を二点ずつ」計200点を出品するという、規模も内容も異例な中日書道展である。作品の中には一文字や格言、警句、あるいは漢詩、中国古典から抜粋された名言などがある。日本書家の作品に、中国語と日本語の言葉を一点ずつ作品に取り上げたものが多い。これに対し、中国の書家は自分の個性を生かした現代書法と中国歴史に名を残した書道大家の墨跡を臨書した作品を一点ずつ選んだ。

 それぞれの創意、持ち味、技法、美意識などをストレートに表現した種種多様な作品が一堂に展示されることは鑑賞者にとっては勿論、両国の書家にとってもお互いに参照し合い、勉強し合い、吸収し合う絶好な交流のチャンスとなるだろう。

 展示期間中、沈鵬・中国書法家協会主席を団長とする中国書法家協会代表団一行5名が日中文化交流協会と毎日書道会の招きに応じて、日本を訪問する。開幕式や祝賀会に出席し、博物館、美術館を見学しながら日本の書家たちと交流を行う。

 なお、同展は東京展終了後、102日から9日まで北京の民族文化宮で開かれる。

本誌東京特派員  賀 雪鴻