北京大学、対外漢語教育学院を設立

 北京大学は629日、対外漢語教育学院の設立を発表した。世界一流の大学づくりに向けた同大のもう1つの重要な措置である。

 閔維方北大党委書記は次のように語った。近年、中国の世界での地位が高まるのに伴い、全世界で「中国語ブーム」が起こり、言語と文化を学ぶ中国留学生がますます増えている。他方、世界の多くの有名大学は留学生教育を非常に重視し、留学生の数は通常在校生の10%から20%を超えている。世界一流の大学をめざす北大としても、この分野の活動を強化する必要がある。

 北大対外漢語教育学院の責任者は、次のように話している。学院の基本任務は北大留学生の漢語基礎教育の強化、向上をはかり、留学生が順調に各学部に進んで専門知識を学ぶための基礎をつくることである。このほか国際的な政治、経済、文化交流分野で増え続ける人材の需要にこたえるため、学院は複合型高級漢語人材の養成にも力を入れる。

 同責任者はさらに、同学院が積極的に海外で学校を経営し、国外に漢語教育基地を設けて、漢語文化の普及と中国の影響拡大に貢献することを明らかにした。

 なお対外漢語教育学院の前身は北京大学漢語センターで、これまで世界30余カ国・地域からの留学生を数多く教育してきた。北大対外漢語教育学院には現在、教職員55人、教授4人、助教授16人がいる。修士以上の学位をもつ人が30人余りで、85%以上が教育省の対外漢語教師資格証書を取得している。