読者の皆様

 宇宙技術を把握した数少ない国の中で、中国は後から仲間入りしたとはいえ、ライジングスターである。本号は中心議題として、中国の宇宙事業が長足の進歩を遂げた状況及び国際協力であげた成果と計画を報じている。もちろん、本誌の報道は同時に中国の成果にも失敗と困難が伴うことを認めている。アメリカを含めた世界のすべての宇宙技術を把握した国と同様、中国の宇宙事業も順調に進んでいるわけではない。これは回避する必要がない。問題は中国が挫折から教訓を汲み取り、問題を解決し、困難を克服し、宇宙分野の技術を絶えずレベルアップさせることである。しかも、中国の宇宙面の失敗が他の国より少ないのも、言うまでもない事実である。これも中国の宇宙分野が国際協力を進める強みである。私は、世界の有識者が中国の宇宙事業を本当に理解するよう希望するとともに、そうするものと信じている。

 中国が宇宙事業の国際協力を進めている時に自身の問題で困難にぶつかったなら、自業自得であるが、本号に中心議題として掲載された文章は、完全にそうなるとは限らないことである。中国がアメリカの企業を含めた世界各国とこれまで行ってきた協力は効果が著しく、安全かつ信頼できるものであり、協力の見通しも明るいものである。しかし、いまはアメリカの関係方面からの不公正、不公平の扱いと制限を受けている。われわれはその中から、宇宙分野におけるアメリカの覇権主義の正体をうかがい知ることができる。見たところ、できるだけ速く公正、公平の国際宇宙新秩序を確立することは必要でもあれば、さし迫ったものでもある。

北京週報社社長    林良旗

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