読者の皆様へ

 本号の中心議題は重要な情報を伝えている。中国が首都と各省、直轄市、自治区の大中型都市を結ぶ高速道路網の建設をインフラ建設の重点として実施するということがそれである。これは中国の国民にとっても内外の企業界にとってもグットニュースであるかまたは重要なシグナルであると思う。

 中国の普通の人々は「豊かになるには、まず道路を建設する」という言葉をよく口にする。彼らは道路が開通すれば、現地の資源と製品を都市部へもっていき、ひいては国外へ運んでいき、彼らが必要とする各種の品物と取り替え、外貨を獲得できることを知っている。道路は中国の普通の人々と内外市場を結びつけ、彼らが豊かになるための重要なチェーンとなっているが、高速道路はその連結をいっそう緊密するものである。30年後、全中国を結ぶ高速道路網が完工したときは、各地区の経済交流と協力が大いに加速されるときであり、中国が世界市場といちだんとリンクするときであり、中国の普通の人々がいっそう豊かになる方向に向かって邁進するときでもある。

 改革・開放20年来、私は世界各地からきた外国投資家と接触するチャンスに恵まれ、その中には、私に利益のある投資プロジェクトを推薦してほしいと頼む人も一部いた。私は喜んで彼らを中国の地方政府と商工業界に紹介し、そのうち、インフラプロジェクトに投資したいと表明した人もいたが、人数はそう多くはなかった。その実、長く続く、豊富なリターンは往々にして長期目標の中に潜んでいる。戦略的眼光をもつ人々は高速道路の建設に参与するなどのような長期投資をするのもよいと思う。中国の黄鎮東交通部長は高速道路建設の企画を公布すると同時に、外資誘致の政策をも明らかにした。これが中国の交通事業建設の中にしかるべき地位を占め、利益を獲得しようとする外国商工業界の人々を引きつけるものと信じている。

北京週報社社長    林良旗

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