中央農村工作会議、北京で開催

 2日間の日程で北京で開かれていた中央農村工作会議は7日閉幕した。会議は、当面と今後の一時期において、農業と農村経済構造の戦略的調整を断固として変わることなく推し進め、農業の総体的素質と効果を高め、農民収入の持続的な安定増加を促すことを提出した。

 会議はまた次のように指摘した。農業と農村の経済構造に対し戦略的調整を行うことは、中国の農業と農村経済を発展させるための必然的な要請であり、農民の増収を実現するための根本的な方途である。

 農業構造の調整と農民の増収は長期的な任務で、順序を逐って進む過程であり、決して一遍に実現できるものではなく、たゆむことなくやりぬいてはじめて効果をあげることができるのである。今後一時期における農業と農村経済構造調整の任務は次の四つある。

 一、農業の生産構造を調整し、地域の強みを十分に生かす。東部地区や大都市の郊外ではハイテク農業、価値の高い農産物、輸出で外貨を獲得できる農業を発展させる。沿海地区は率先して農業現代化を基本的実現させる。中部地区は食糧生産の強みを生かし、食糧の品種と品質の構成を最適化させ、加工転化と産業化経営を発展させ、食糧産業をりっぱに経営する。西部地区は「耕地を森林に戻す」テンポを速め、特色ある農業、生態農業、節水農業を発展させる。

 二、農産物構成を調整し、良質、専用、無汚染の農産物を発展させ、農産品の質と安全のレベルを高め、中国農産物の良質化、専用化の実現を速める。

 三、農村の産業構造を調整し、郷鎮企業や農村の第二次、第三次産業を引き続き発展させ、農産物加工業の発展を加速し、農産物の付加価値を大幅に高める。

 四、農村の就職構造を調整し、農村労働力の移転を加速し、農民の増収のルートを広げ、中国の国情に適する都市化の道を摸索するように努力する。