在米中国大使館 米国内の「中国脅威論」に反論

 在米中国大使館の謝鋒スポークスマンは722日の記者会見で、最近の米国内で目立つ「中国脅威論」について「目的は中米対立を引き起こし、両国関係を壊すことだ。世界平和に対する威嚇にほかならない」と指摘した。

 謝鋒スポークスマンは「中国は近代化建設に全力を挙げている最中で、平和な国際環境が長期に続くことを期待している。中国人民は平和を尊び、善隣友好に力を注ぎ、地域や国際社会で建設的役割を発揮している。平和発展の道を歩み続けることは、揺らぐことのない中国の基本的国策だ」と強調した。

 また謝鋒スポークスマンは「中国は専守防衛政策を取っており、軍拡競争への参加や他国に対する威嚇や侵略、国外での軍事行動は行わず、核兵器についても所有した当初から先制使用しないことを自らに課している。中国の軍事費は米国の十九分の一、日本の二分の一に過ぎない」と中国の防衛政策への理解を求めた。

 その上で「『中国脅威論』は目新しい考え方ではない。中米関係が発展すると、米国内の一部の人たちが波風を起こし、同じことを繰り返す。根本にあるのは陰湿な冷戦思考と覇権主義で、中国の発展をけん制し、中米対立を引き起こし、両国関係を壊すことが目的だ」と述べ、「脅威論」を批判した。