読者の皆様へ

 当面、世界の視線がいつも局部の武力衝突に集まっているが、世界最大の二つの主題が依然として平和と発展だということを誰も否定することができない。内外からの妨害を排除し、安定した健全な経済発展の環境を求め、作り上げるのは、世界各国政府が当面している最も重要な課題である。

 経済建設が発展するにつれて発生するのは往々にして防止できない経済犯罪であり、「マネーランドリング(不正資金洗浄)」は破壊性の最も大きな経済犯罪の一つである。過去の長い歳月に、中国人は西側諸国の映画やテレビ及びその他のメディアから「マネーランドリング」という言葉を知ったが、20余年このかた、「マネーランドリング」は一種の犯罪活動としてすでに中国の経済生活に入ってきている。経済建設の規模が絶えず大きくなるにつれて、経済犯罪も日増しにはびこるようになり、政府と大衆はますます大きな努力を払ってますます深刻になる「マネーランドリング」犯罪に対処せざるを得なくなった。この面では、中国政府は前よりも重視し、措置も日増しに完備している。読者の皆様は「不正資金洗浄に宣戦」という今号の中心議題からこのことを窺い知ることができる。

 世界経済の一体化によって、各国の経済建設が日増しに密接になり、同時にも経済犯罪は国際化し、多くの「マネーランドリング」は往々にして自国の範囲を超えて行われる。そのため、不正資金洗浄取締闘争は国際間の密接な呼応と協力が必要である。各国政府は、いかなる保護主義も不正資金洗浄闘争を複雑化させ、中途で止めさせるだけであるとい共通の認識を持たなければならない。

北京週報社社長    林良旗

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