中国、個人の外貨購入に対する管理を規範化

 中国国家外国為替管理局は726日「国内住民の個人外貨購入管理に関する実施細則(以下細則)」を発表した。細則によると、世界貿易機関(WTO)加盟の新しい情勢に対応し、個人の外貨購入に便宜を提供し、個人の外貨購入行為を規範化し、銀行が公平な競争をできる環境を整えるために、中国は81日か「国内住民個人外貨購入管理情報システム」を導入する。

 この細則は、銀行の個人向け外貨売り業務への参入と撤退、個人の外貨購入に対する管理などの内容を規範化している。

 外国為替管理局の報道官は次のように説明した。個人外貨購入システムは、外国為替管理局が開発したリアルタイムの業務システムである。このシステムは、外国為替管理局と銀行のオンライン・リアルタイム操作を通じて、個人による外貨重複購入を効果的に防止することができ、1つの銀行が個人向け外貨売り業務を独占していた状況が改善される。条件のそろった中国資本銀行と外資銀行は、個人向け外貨売り業務の開設を外国為替管理局に申請することができる。「細則」は、銀行が個人向け外貨売り業務を開設する場合の市場参入条件と手続きを規範化した。

 「細則」は個人が購入できる外貨の種類を16種類に指定、統一的な割り当て管理方式を実施、外貨購入に必要な書類を減らし、個人が地方で外貨を購入する問題を解決した。個人の正常で合理的な外貨使用を保証すると同時に、不法分子による外貨違法購入を防止するために、「細則」は個人の外貨購入に事後処理管理方式を導入した。