松下電器が北京五輪の公式スポンサーに

 松下電器産業は86日、北京で国際オリンピック委員会(IOC)との間で2006年イタリア・トリノ冬季五輪と2008年中国・北京夏季五輪の公式スポンサーとなる契約に調印した。

 調印式にはIOC第29回五輪準備委員会のハイン・フェアブルッゲン委員長、フランソワ・カラール事務総長、松下電器の森下洋一会長らが出席した。また北京五輪組織委主席の劉淇・市長が立ち会った。劉市長は調印式であいさつし、次のように述べた。

▽近代五輪の発展は松下電器のような国際的有名企業の技術、資金など各方面の大きな支援と切り離すことができない。1988年から松下電器はIOCのワールドワイド・パートナーシップ・プログラム「TOP」のスポンサーとなり、五輪事業に傑出した貢献をし、幅広く称賛を受けている。今年は北京五輪準備の1年目であり、中国政府とIOCの指導の下、中国人民と国際社会の大きな支援の下、北京五輪の準備作業は一応の進展をみている。

▽北京五輪組織委は国務院、北京市政府と協力し、大会ロゴと知的所有権を保護する2つの法規を定め、国際的企業が参加するための良好な法的環境を整えた。北京は開放的大会運営の方針を堅持し、松下電器はじめ国際的企業が大会準備に積極的に参加し、協力を強化することを歓迎する。北京はこれまでで最も素晴らしい大会にするため努力する。

 フェアブルッゲン委員長はIOCを代表し、松下電器の賛助に歓迎を表明し、トリノと北京の大会に良好な競技環境と技術支援を行うよう希望した。同委員長を団長とするIOC第29回五輪準備作業グループ一行23人は同日、北京に到着したもので、7日から10日まで北京を実務訪問する。