王英凡氏、国連事務総長に書簡送り、一つの中国の原則
を重ねて伝える

 国連駐在中国代表の王英凡氏は812日、ガンビアなどごく少数の国が87日に提出したいわゆる「中華民国(台湾)の国連代表権問題」の提案について、国連事務次長兼国連事務総長弁公室主任にアナン国連事務総長あての書簡を手渡し、中国政府の原則的立場を重ねて伝えた。

 ガンビアなどごく少数の国が今年再び国連総会にいわゆる「中華民国(台湾)の国連代表権問題」の提案を提出し、国連の中でいっそう露骨に「二つの中国」、「一つの中国、一つの台湾」をつくろうとしている。こういうやり方は「国連憲章」の趣旨と原則に公然と背き、国連の性質を厳しく歪めたものであり、国際社会の公認した「一つの中国」の原則に対する公然な挑発でもあり、中国の主権と領土保全をゆゆしく損ね、中国の内政に乱暴に干渉した。中国政府はこれを強く非難し、断固として反対し、これら諸国が中国の主権と領土保全を破壊する不法行為をただちに中止するよう要求する。

 一日も早く台湾問題を解決し、祖国の統一を実現することは、台湾同胞を含む全中国人民の根本的利益に合致し、全中国人民の共通の願いである。しかし、台湾当局はいまなお一つの中国の原則を受け入れず、両岸の経済貿易・文化交流と人的往来に人為的な障害を設け、同時に一連の卑劣な手段で「漸進式の台湾独立」を推し進めている。陳水扁が昨今公然と海峡両岸の「一辺一国」(どの側も一の国)と公言し、「公民投票」の方式で「必要な時に」「台湾の前途、運命、現状」を決定しようとしていることである。これは彼が「台湾独立」の立場をかたくなに固持する正体をすっかり暴露し、台湾同胞を含む全中国人民に対する公然な挑発である。ごく少数の「台湾独立」分子の分裂行為は、海峡両岸関係をいっそう緊迫させているが、これは両岸関係をゆゆしく破壊し、またアジア太平洋地域の安定と平和に危害をもたらすだろう。上記のごく少数の国の提案は、台湾当局の分裂活動を助長し、中国の統一の大業を破壊、アジア太平洋地域及び世界の平和と安全に危害をもたらすだけである。これに対し、中国政府は断固反対する。