親愛なる皆様

 現在、国際で中国についてもっとも関心がもたれていることは、今年下半期に開かれる中国共産党第16回全国代表大会であり、そのうち、16回党大会後の中国の党と政府の最高指導層の人事に対する推測がかなりの比率を占めている。これについていろいろ推測され、変化が多いと言える。

 数日前、私はある外国友人に誘われて夕食をともにした。席上、16回党大会後の人事をひっきりなしに聞かれたので、私の関心と好奇心を引き起こし、外国友人が指導層の人事に関心をもつのはなぜかと、逆に聞かざるを得なかった。友人は率直に答えた。先ず、外国人には中国の人事がわからず、いくらか神秘的色彩があるように感じている。次は、中国の党と政府の指導層の人事が今後数年間の中国の対内関係と対外関係に影響を及ぼすので、外国政府はいずれもいち早く対策をとるために急いで情況を把握しようとしているからである。

 なるほど、これは非常に現実的な考え方である。そこで、私は次のことをこの友人に話した。第1に、私は外国の友人をよく理解している。外国人には中国が分からないと思うのは、彼らが外国人であるほか、問題を観察、思考、分析する方法、習慣などが中国人のと違うところがあるからであり、これも中国の政治体制運営に改善する必要があることを示している。時間のたつにつれて中国の政治運営の透明度がますます高くなるものと信じている。第2に、中国の指導層の人事が外国にとって重要であるが、中国にとってなおさら重要である。外国は中国の指導層が安定を保つのを望んでいるばかりでなく、中国共産党と中国人民はなおさら安定を望んでいる。20余年続いてきた改革・開放から実益を得た中国共産党と中国人民は必ず将来を引き続き開放、進歩するように中国共産党と中国を導いて行くことの指導中核にゆだねる。第16回党大会は指導層の交代を行うが、どう変わっても、よりよくなり、中国人民および世界の持久的平和と発展にいっそう有利になるように変わっていくと断言できる。

 今号の中心議題として本誌の魯皮記者の「省クラスのポストにつく若い幹部」という文章を載せた。それはある側面からわれわれに中国の党と政府の指導層の人事異動の動きを提供しており、読者の皆様の参考になれば幸いである。