イラクへの武力行使に反対

 中国の銭其シン副総理は828日午後、北京の中南海で、イラクのサブリ外相と会見した。

 銭副総理は次のように述べた。最近イラク問題がヒートアップし、地域の安全と安定に多くの不確定要素をもたらしている。そのことに中国は大きな関心を寄せ、憂慮している。我々が一貫して主張しているように、イラク問題は国連安保理決議を基礎に政治的手段を通じて解決すべきで、武力行使や武力による威嚇には賛成できない。同時にイラクが安保理決議を厳格に履行し、一層の努力を払い、引き続き国連との協力を維持し、イラク問題で新たな複雑な局面が出現するのを回避するよう希望する。中国は安保理常任理事国として、イラク問題を早期に公正かつ合理的に解決するため今後も努力していく。

 サブリ外相は現在のイラク情勢に対するイラク側の見方を明らかにし、先ごろ行われたイラクと国連の対話について説明し、今後も国連事務総長と協力していくと表明した。サブリ外相は中国が国際実務において一貫して正義を主張していることを高く評価し、中国がイラクに対する制裁を早期に解除するために努力し、イラクの独立、主権、領土保全を尊重するよう国際社会に呼びかけていることに感謝し、イラク問題の公正で合理的な解決のために、中国が引き続き重要な役割を果たすよう希望を表明した。

 双方は両国関係についても友好的に話し合った。