中国、京都議定書を承認

 朱鎔基総理は93日、ヨハネスブルクでの環境開発サミットで演説し、中国は国連気候変動枠組み条約の京都議定書をすでに承認したと発表した。

 朱総理は「これは国際環境協力に参加し、世界の持続的発展を促す中国の積極的姿勢を示している」と強調した。

 王英凡国連大使は830日、国連のアナン事務総長に中国政府の承認書を提出した。京都議定書は19971211日調印され、中国は98529日に署名した。

 朱総理は「中国政府は気候変動枠組み条約およびその京都議定書は気候変動に国際協力で対応するための基本原則を確立し、有効な枠組みとルールを提起しており、広く順守すべきものと考えている。欧州連合(EU)加盟国および日本は批准している。中国は他の先進国が早期に批准あるいは承認し、年内発効をはかるよう希望する」と述べた。

 また「中国政府は気候変動問題を一貫して非常に重視している。近年、中国の各級政府は気候変動に対応するため、非常に努力している。特にエネルギー効率の面で、温室効果ガスの排出を相対的に減らし、条約の目標を達成するため、大きく貢献している。この成果は国際社会が認めている」と強調した。