李鵬委員長、日本アジア交流協会代表団と会見

 李鵬全国人民代表大会常務委員長は829日午後、北京の人民大会堂で荒木浩会長を団長とする日本アジア交流協会代表団と会見した。

 李委員長は「日本アジア交流協会の代表団が中日国交正常化30周年に訪中したことを熱烈に歓迎する。代表団には多くの日本電力業界はじめ産業界の首脳が参加している。あなた方は中日関係の発展に長年努力しており、われわれは称賛している。この30年、中日関係は風雨を経験したが、全体的には前進発展している。中日関係の健全、安定した発展を推進し、両国人民が子々孫々にわたり友好を続けるには日本アジア交流協会など日本の広範な民間団体と関係者の貢献が必要である」と述べた。

 また「中国は平和を愛する国であり、現在、力を集中して経済建設を進めている。中国の発展は中国人民を幸福にするだけでなく、人類に対する重要な貢献でもある。中国の発展はいかなる国にも脅威となることはなく、逆に中国の発展は外国と中国の経済協力により大きなチャンスをもたらすだろう」と述べた。

 李委員長は中国の法整備、持続可能な発展戦略、科学技術・教育による国家振興戦略および西部大開発の実施状況を説明した。また代表団の求めに応じ、中国の電力工業の発展政策を説明した。

 荒木会長は一行を代表し、李委員長の会見に感謝を述べた。また「今年4月、李委員長の訪日は成功だった。私は東京電力本社で閣下と会うことができた。あなたの訪日は日本の企業界にとって励ましとなった。日本アジア交流協会は前向きの精神で、日中関係の発展推進に積極的に努力する」と述べた。

 さらに「近年、何度も訪中しており、毎回、新たな変化を発見する。中国の急速な発展は日中経済協力に広い前途を開くものである」と述べた。