延安、観光客を楽しませる洞穴式ホテルを建設

 世界最大の洞穴建築群――延安洞穴ホテルが先日延安の楊家嶺村でオープンし、観光客を引きつける新しい見所となった。

 この純粋な石づくりの洞穴式建築群は山を背に建てられ、下から上へと8列、268個の洞穴が並ぶ三つ星クラスのホテルである。建築の設計は冬は暖かく夏は涼しく、温度を自然に調節できる洞穴式住居の特徴を吸収し、陝西北部の豊富多彩な文化的内包を融け込ませている。例えば、洞穴式住居の壁に手作りの安(地名)農民絵がかけているほか、透かし彫りの格子窓に地元の切り紙が貼ってあり、窓際の台の上に生花が飾ってある。また、洞穴式住居の前に石の碾き臼やテーブル、椅子などが並べてあり、濃厚な陝西北部農家の息吹に満ちている。

 観光客の必要を配慮して、洞穴式住居にはベッドも伝統的なオンドルもあり、バスルームやほかの生活施設がそろい、環境も美しく整然としている。

 洞穴式住居群は延安市宝塔区橋溝鎮楊家嶺村に位置し、楊家嶺村と西安のある公司が1200余万元を共同出資して建設したものである。

 それまでは延安大学の6列、226個の洞穴式住居が世界最大の石の洞窟建築群として「ギネスブック」に収録されたが、今回の洞穴式ホテルの完成はこの記録を更新した。竣工後、世界唯一の人文景観としてギネス記録に申請するという。